ヒールオゾン(オゾン治療)

海外の歯科メーカーより発売されている治療システム「Heal Ozone(ヒールオゾン)」。
一般的に広く除菌に用いられているオゾンガスを副作用なく患部に直接噴霧できるようにした装置。オゾンが持つ強力な殺菌作用を利用し、虫歯や歯周病の原因菌を除菌する。
オゾンを照射した表面だけでなく、エナメル質の虫歯の2mm、象牙質の虫歯の場合6mmの深さまで除菌できるといわれ、歯を削る量を最小限にとどめ温存することができる。

近年、従来より大幅に濃度を向上した新型が発売された。
(従来2,100ppm→新型14,400ppm)

ただし、日本では厚生労働省が医療機器として承認していないため、保険の適用外である。

歯を削る量が少なくてすみ、治療に伴う痛みが少ないというメリットがある一方で、新しい治療法のためエビデンス(医学的根拠)がまだ弱いというデメリットもあるが、聖母歯科医院での成功率は9割以上。

ヒールオゾン 治療例

  • 重度の虫歯で神経を除去した後、空洞になった根管内に残る細菌を除菌
  • 歯の表面のエナメル質にできた軽い虫歯を殺菌し、歯の再石灰化を促進することで自然治癒させる
  • 細菌を殺菌することで、虫歯や歯周病の予防・抑制する

聖母歯科医院でも7年以上前からすでにヒールオゾンを導入しており、大変効果があるということを実感しております。ヒールオゾンを導入後、進行した虫歯であっても、神経を取り除く治療は行っておりません。今では国内外の歯科医院におけるヒールオゾン導入と活用のアドバイザーも務めております。

また、ヒールオゾンですべての歯を除菌することが、虫歯の予防につながり、開業当初より取り組んでいるカリエスフリー*(虫歯ゼロ)の実現にも非常に役立っています。

*カリエスフリーとは

カリエスフリーとは口の中が虫歯ゼロ、治療した歯もゼロの状態のことを示す。生涯を通して定期的に歯科医院に通い、ホームケアの練習やPMTCを行なうことで、虫歯ゼロの状態を保つ。

聖母歯科医院の3つの先進的な機材

聖母歯科医院は、先進的な機材を3種類も導入している世界でも稀な歯科医院です。
確かな技術力と知識で、症状ごとにこれらの機材を使い分けています。
また、他の歯科医院における機材導入と活用のアドバイザーも務めております。

  • ヒールオゾン

    歯の表面にできた初期虫歯の治療に使用。また、虫歯の予防治療としても効果が高い。
    オゾンを噴射する際、多少神経が凍みることがある。
  • PAD

    薬液を塗布した後、光を当てて除菌をするシステムのため、神経のそばでも痛みを感じることはまずない。
    そのため、神経に近い虫歯の治療にはPADが最適。
  • Icon(アイコン)

    歯と歯の間や表面の初期虫歯の治療に使う。専用のアプリケーターで、歯と歯の間の虫歯にアプローチすることができる。Iconを使うことで、全く削らずに詰めることが可能となる。

2012年8月28日 更新

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