虫歯は初期でなければ治らない

虫歯は、歯の表面に粘着したプラーク(歯垢)が酸を放出し、歯を溶かす(これを「脱灰」という)病気。

「虫歯を治す」という表現は普通に使われるが、元の健康な状態に戻すことを「治す」と定義するならば、虫歯は治らない。虫歯によって空いた穴は、そのまま放置するか、代わりの何かを詰めるしか方法はないのだ。

ただ、初期の虫歯であれば、適切なプロセスでケアを行えば、削らなくても治るという。

「ヒールオゾン」で除菌を行い、ミネラルとリカルデントを豊富に含んだ「MIペースト」を歯面に塗ることで、歯を強化し、溶かされた歯の表面を修復する「再石灰化」を促すことができる。つまり、歯が持っている自然治癒力を引き出すわけだ。

「一般的に虫歯は治りませんが、初期の虫歯に関しては大部分を治すことができる技術と設備を備えています」(豊山院長)

ただし、初期の虫歯は病気ではないと定義されているため、治療は保険の対象外になる。

2010年3月30日掲載

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